アトピー性皮膚炎、悪化する前に治療をしましょう

花粉、乾燥、入学、入社、就活、引越し…など様々な環境の変化の多い春。皮膚にとってもなかなか調子の悪い季節ですね。

アトピー性皮膚炎にとっても例外ではないようで、この時期は、休息していたはずの症状が悪化してしまう方も多いようです。

 

アトピー性皮膚炎って何?

痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。

アトピー性皮膚炎の治療の基本

  • 皮膚を清潔に保つ
  • 保湿をする
  • 炎症などの皮膚症状がある時は外用薬(ステロイドの外用薬やタクロリムス軟膏)を塗る
  • 痒みなどに対しては内服する

皮膚の清潔:石けんなどをしっかりと泡立て、手で洗うことをお勧めしています。(けっしてタオルでゴシゴシと洗うことは止めましょう)

保   湿:入浴後5分以内に塗るのが効果的です。手のひらを使い体のシワに沿って全身に塗りましょう。保湿は季節に関係なく年間を通じて継続しましょう。

保湿薬には、サラサラしたローションタイプやしっとりとした乳液タイプ、クリームタイプなど数種類があります。肌の状態や使用する部位、季節、使用感などで使い分けるのもひとつでしょう。

外 用 薬:ステロイドの外用薬には強いものから弱いものまで多くの製品がありその強さは、5ランクに分けられています。症状又は使用する部位によっても使い分けをしています。

症状が重症の場合は、まず強いステロイドの外用薬を短期間使いその後、症状に合わせてランクダウンをしていきます。

タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)の治療薬は、免疫抑制薬を含んだ外用薬です。長期に使用してもステロイドの外用薬でみられる皮膚萎縮や毛細血管拡張といった副作用はほとんどありません。しかし、皮膚の状態であったり、この薬の特性の刺激感が合わない(ほとんどの方が一週間以内で症状がなくなります。)など塗布できないこともあります。

内   服:痒みで眠れない、夜中に無意識に掻いてしまっている。そのような時は内服をオススメします。

※症状でお困りの方は、一度受診をしてみてください。

2018年3月26日4:48 PM

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