アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎治療
アトピー性皮膚炎の治療は、①スキンケア ②薬物療法 ③悪化要因の対策の3つが治療の基本となります。正しい治療を行うことで症状をコントロールして、湿疹などの症状が出ない状態にすることができます。
現状のアトピー性皮膚炎の治療は、炎症の程度によって副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)と免疫調整薬のタクロリムス(商品名プロトピック)のつ2の外用薬を用いることが基本です。この他に、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などが用いられます。
現在は「プロアクティブ療法」という治療が主になっています。プロアクティブとは、「先を見越した」「予防的な」という意味で使われているようです。
プロアクティブ療法は症状が治っても、定期的にステロイド薬やタクロリムスを塗ることで、いい状態の皮膚を維持する。というものです。アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすいため、発症を防ぐ治療が行われています。
治療を開始すると、多くの方はすぐに見た目がきれいになります。しかし、目に見えない皮膚の下の炎症は続いていて、この時点で治療をやめてしまうと、すぐに湿疹が再発してしまいます。ですので、ステロイド外用剤でしっかりと皮膚の炎症を抑えたあと、すぐに治療をやめずに、徐々にステロイド外用剤を塗らない日を増やしていくことで、炎症を抑えた状態を維持していきます。
また、よく患者さんからの質問で「ステロイド外用薬の使用で皮膚が黒く(色素沈着(黒ずんだ色調になること)ならないですか?」とあります。これは薬剤の副作用ではなく皮膚の炎症が長く続いたことによるものです。湿疹の治療により改善します。
ステロイド外用薬を長期に使用すると皮膚が薄くなったり、にきびなどの局所的な副作用が出現したりすることがありますが、薬の使用間隔を患者さんの状態に応じて調整しながら減らすことで、このような副作用を回避します。このためにはスキンケアや環境を整えることも大切です。
着実に薬剤を減らしながら湿疹のないお肌を維持できるようにしていきましょう。
2020年6月25日2:50 PM
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