ハチに刺されてしまったら...
学生さんは夏休みも始まり、いよいよ夏のレジャーシーズンに入りました。
バーベキューやキャンプ、公園や山など、
夏のアウトドアを楽しみにされている方も多いかと思います。
そんな中、夏のレジャーで気をつけたいのが虫刺されです。
蚊、ブユ、ダニなど様々ですが、
今回は応急処置の必要なハチ刺されについてご紹介いたします。
ハチに刺された時の症状は大きく分けて2種類あります。
《局所症状》
ハチの毒そのものへの反応で、刺された周囲だけに症状が出るもの。
刺された所に激痛が走り、その部分を中心に大きく赤く腫れます。
痛みは数時間〜1日でとれますが、痒みを伴うシコリが1週間程残ります。
《全身症状》
ハチ毒に対するアレルギー反応。
ハチの毒にアレルギーがあると、全身のじんましんや痒み、吐き気、動悸などが起こる事があります。
重症になると、刺されてから数分〜15分以内に呼吸困難、さらに意識障害や血圧低下などのショック症状がおこります。
ショック症状が出た場合は、治療が遅れると命にかかわる事があるので、速やかに救急車を呼び、急いで病院へ行きましょう。
〜局所症状のみだった場合〜
⑴ハチの針が残っている場合は、ピンセットなどで抜く。
⑵患部を流水でよく洗い流し、手で毒を絞り出す。
⑶ステロイド外用薬、抗ヒスタミン薬を塗る。
⑷患部を保冷剤やアイシングで冷やす。
⑸腫れや痛み、痒みなどの症状が続く時は、皮膚科を受診する。
なお、ハチの毒にアレルギーがあるかどうかは、当院では血液検査で調べることが可能です。
ハチに刺された直後は正しい結果がでないため、刺されて1ヶ月以上たってから実施します。
結果は1週間後にわかります。
お心当たりのある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
汗疹(あせも)
あせも(汗疹)って何?
「あせも」は、汗腺が詰まって発汗が妨げられ、汗が皮膚にたまることで起こる疾患です。
あせもは様々な原因で汗腺が詰まり、汗がうまく体外に排出できなくなる事で発症します。
汗を吸った衣服をそのまま着用し続ける事で汗腺を塞いでしまい、接触部分にあせもを発症する事もあります。
襟周りやベルトの締め付け部分は特に通気性が悪く、あせもができた場合はこすれて悪化もしやすいです。
身体の中では、頭や額など毛が密集して蒸れやすい部分や、首・関節の内側などの部位は汗が乾きにくくあせもを発症しやすくなっています。
夏は汗をかきやすくあせもが発症しやすい時期ですが、冬であっても暖房の効いた屋内などで汗をかく場合は発症する場合があります。
また、風邪などの病気で熱が出ている時や運動で大量に汗をかいた時も、あせもができやすい状態です。
汗疹の種類
・水晶様(すいしょうよう)汗疹
小さな水泡が多発しますが、かゆみや痛みなどの症状が無く1日~数日で消えることが多い。
おもに乳幼児の顔にできることが多いが成人でも発熱時に発症することがあります。
・紅色(こうしょく)汗疹
赤い丘疹(きゅうしん)が多発し、軽いかゆみや軽い痛みを伴っていることがあります。また、掻いてしまうと細菌が入って「とびひ」になり、それが体のあちこちにうつって広がったりします。
・深在性(しんざいせい)汗疹
皮膚色の扁平に隆起した丘疹(きゅうしん)が多発します。
深在性汗疹は繰り返し高温にさらされることにより現れます。あせもは様々な原因で汗腺が詰まり、汗がうまく体外に排出できなくなる事で発症します。
汗疹(あせも)の予防
清潔に保ち、汗をかいたらすぐに拭く、シャワーを浴びる、通気性の良い肌着にするといった対策をしましょう。ただし石けんの使いすぎにより、肌のバリア機能が低下しないように気をつけましょう。
アトピー性皮膚炎などを患う人は汗をかいて放置しておくと皮膚炎が悪化しやすいので気をつけましょう。
また、あせもと間違える可能性がある夏の皮膚の病気にはマラセチア毛包炎があります。カビが原因で毛穴をふさぎ炎症を起こす。これにステロイド入りの塗り薬などを塗ると悪化することがあります。薬を塗っても長引く時には専門科医を受診してください。
2018年6月28日3:11 PM
毛虫皮膚炎急増中!
6月に入り、虫刺されでご来院される方が増えてきました。
特にこの1週間は毛虫の被害による毛虫皮膚炎(チャドクガ)で受診される方が急増しています。
チャドクガの幼虫は主にツバキやサザンカの葉にいるので、これらの木の近くを通ったり、植木の手入れなどをする時は要注意です。
また、洗濯物を干す時に、気づかないうちに風で飛ばされた毒針毛(毛虫の毛)が付着し、発症することもあります。
毒針毛が付着した直後はヒリヒリした痛みを感じ、数時間してから激しい痒みがでてきます。
紅色の小さくブツブツ盛り上がった発疹が特徴です。
◎もし刺されたら◎
①ガムテープなどで刺さっている毒針毛(毛虫の毛)を取り除きましょう。
②シャワーや流水でこすらないように充分流しましょう。
③着用していた衣類などは、他のものにも毛が付いてしまうことがあるので、
着替えて、他のものと分けて洗濯しましょう。
毛虫皮膚炎は強いかゆみを伴うため、どうしても掻いてしまいますが、
掻くことで毒針毛が皮膚の奥に入ったり、毛が手についたりと広範囲に広がって悪化させてしまうことがあります。
症状を早く治すためにも、ステロイドの塗り薬や抗アレルギー剤の内服などの治療を早めに行うことが大切です。
刺されたなと思ったら、早めに皮膚科を受診し、つらい痒みを抑えましょう。
2018年6月11日11:48 AM水イボの治療について
幼稚園や学校でそろそろプールが始まる季節になり、
お子さまのいらっしゃるご家庭では、水イボが気なる頃かと思います。
水イボは、伝染性軟属腫ウイルスの感染によって起こる子どもに多い病気です。
ウイルスが水を介してうつる訳ではないので、同じプールやお風呂に入っただけでは感染しません。
皮膚が直接触れ合ったり、タオルや衣類、浮き輪、ビート板などの共用による接触で感染します。
水イボは放っておいてもいつかは自然に治りますが、それには半年〜数年かかります。
その間に他の場所に広がったり、他の人にうつしてしまう事があります。
また、かゆみが出てかき壊し、「とびひ」などの他の皮膚の感染症にかかる事もあるので、数が少ないうちに治療した方が良いという考え方が主流です。
◆当院での治療の流れ◆
まずは水イボかどうか診察があります。
医師と相談の上、水イボを取るかどうか(摘除)決めていきます。
当院では、麻酔のテープを貼った後、専用のピンセットで摘除する方法で処置を行っています。
〈摘除する場合〉
受付時間
平日 午前10:00〜11:00
午後15:00〜16:30
予約は不要です。
① 処置時の痛みをやわらげるため、麻酔のテープを貼ります。
② 麻酔の効果が充分得られるまで1時間〜1時間半お待ち頂きます。(その間外出は可能です。)
③ テープを剥がし、医師がピンセットで摘除します。
※ お子さまの場合、1回に使用できる麻酔テープの上限が2枚(1枚3×5cm)までとなります。
1回に摘除できる範囲が麻酔テープを貼ったところに限られるため、それ以上の範囲に及ぶ場合は後日引き続き上記の手順で処置を行います。
これから夏に向けて始まるプールを楽しく過ごしていただくためにも、水イボの診察、処置について、ご不明な点などありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
2018年5月21日10:30 AM
水虫
夏を迎える前に足を見つめてみてください。
皮が捲れていませんか?
カカトが「ガサガサ」
指の間とか「ジュクジュク」していませんか?
爪は「ポロポロ」色は「ん?」
そう言えば「痒かったりするかも❗」
もしかして『水虫?』
検査は簡単で、症状のある所の皮膚(皮)を少し採取し、爪ならこれも少し切らせていただきます。後は顕微鏡で覗いて・・・「結果」となります。
検査は直ぐですが、治療は根気強く気長に。。爪に関してはさらに気長に・・・・・1年?それ以上かかるかもしれません。
*思い当たる症状がおありの方は受診してみてください。
2018年5月15日11:02 AM
春からの新生活🌷ニキビでお悩みの方へ
この春から、入学、就職、転職、お引越など、新生活をスタートされた方もたくさんいらっしゃるかと思います。
新しい事にワクワク期待することも多い反面、周りの環境や生活リズムも変わり、多かれ少なかれストレスを感じやすい時期でもあります。
そのため、新生活を始めたタイミングでニキビができやすくなったり、元々あったニキビが悪化した方も多いのではないでしょうか?
また、春は花粉や紫外線などによる外からの刺激もニキビが悪化する原因のひとつです。
当院でも、4月に入ってからニキビでお困りの患者さまが増えてきました。
ニキビ痕(あと)を残さないためにも、ニキビをみつけたら早めにきちんと治療することが大切です。
ニキビの治療には様々な方法があります。
当院では、それぞれ患者さまの現在の状態に合わせて、
塗り薬や飲み薬、漢方薬などの中からお薬を選択して処方しております。
以前に治療したことがある方で、効果のあったお薬、効果がなかったお薬、合わなかったお薬がれば、
診察時に教えて頂けますとより治療がスムーズです。
また、普段の洗顔、スキンケアで何を使ったらいいかお悩みの方へ、
ご希望の方にはおススメの化粧品のご紹介や、サンプルもお配りしていますので、お気軽にお声がけくださいね。
新生活をニキビに悩まされる事なく、楽しくお過ごし頂けるよう、
気になる方はどうぞお早めにおご相談ください。
4月〜紫外線対策を強化
4月に入り春を通り過ぎて初夏のような気温の日も感じるようになり、そうすると紫外線が気になってきますね。
今や『UVケア』は赤ちゃんから男女問わず気をつかうようで、色々な商品が店頭に並んでいます。
紫外線は一年を通して降り注いでいますが、最も紫外線量が多いのは「7月と8月」で紫外線量がピークとなる時期は「5月〜9月」です。
夏になる前から、紫外線対策をする必要があります。4月に入ったら、日焼け止めの強化は意識しましょう。
また、1日の中で最も紫外線量が多い時間は「12時」で紫外線量がピークとなる時間帯は「10時~14時」になります。
この4時間で、1日の紫外線量の半分以上が降り注いでいることになるほどです。紫外線対策を強く意識したい時間帯ですね。
*当クリニックでも医療機関でしか購入できない商品、美白しながら紫外線を防ぐ商品、低刺激性の商品、ニキビでお困りの方にも使用していただけるノンコメドジェニックテスト済の商品など、取り揃えておりますので遠慮なくご相談ください。
サンプルもございますので声をおかけください。
2018年4月12日1:54 PMアトピー性皮膚炎、悪化する前に治療をしましょう
花粉、乾燥、入学、入社、就活、引越し…など様々な環境の変化の多い春。皮膚にとってもなかなか調子の悪い季節ですね。
アトピー性皮膚炎にとっても例外ではないようで、この時期は、休息していたはずの症状が悪化してしまう方も多いようです。
アトピー性皮膚炎って何?
痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。
アトピー性皮膚炎の治療の基本
- 皮膚を清潔に保つ
- 保湿をする
- 炎症などの皮膚症状がある時は外用薬(ステロイドの外用薬やタクロリムス軟膏)を塗る
- 痒みなどに対しては内服する
皮膚の清潔:石けんなどをしっかりと泡立て、手で洗うことをお勧めしています。(けっしてタオルでゴシゴシと洗うことは止めましょう)
保 湿:入浴後5分以内に塗るのが効果的です。手のひらを使い体のシワに沿って全身に塗りましょう。保湿は季節に関係なく年間を通じて継続しましょう。
保湿薬には、サラサラしたローションタイプやしっとりとした乳液タイプ、クリームタイプなど数種類があります。肌の状態や使用する部位、季節、使用感などで使い分けるのもひとつでしょう。
外 用 薬:ステロイドの外用薬には強いものから弱いものまで多くの製品がありその強さは、5ランクに分けられています。症状又は使用する部位によっても使い分けをしています。
症状が重症の場合は、まず強いステロイドの外用薬を短期間使いその後、症状に合わせてランクダウンをしていきます。
タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)の治療薬は、免疫抑制薬を含んだ外用薬です。長期に使用してもステロイドの外用薬でみられる皮膚萎縮や毛細血管拡張といった副作用はほとんどありません。しかし、皮膚の状態であったり、この薬の特性の刺激感が合わない(ほとんどの方が一週間以内で症状がなくなります。)など塗布できないこともあります。
内 服:痒みで眠れない、夜中に無意識に掻いてしまっている。そのような時は内服をオススメします。
※症状でお困りの方は、一度受診をしてみてください。
2018年3月26日4:48 PM花粉症のお薬、効いてますか?
3月に入って気温も上がり、いよいよ本格的な花粉シーズンとなりました。
花粉症でお困りの方にはつらい時期ですが、対策はもうお済みでしょうか?
最近は花粉症の市販薬の種類も増え、市販薬を買おうか、
それとも病院で処方してもらおうか迷われる方も多いかと思います。
市販薬を試してよく効くお薬があれば問題ないのですが、
薬を使用して1〜2週間たっても症状が続く方、
また症状がひどく効果が十分得られない方は、
早めに病院を受診することをおすすめします。
医師と相談することで、飲み薬にあわせて点眼薬や点鼻薬など、
豊富な種類のなかから現在の症状に合う薬を選んで使用することができます。
長期に薬を使用する場合は、安全性の面やコスト面でもメリットはあります。
当院では、患者さまの症状やご要望、ライフスタイルに合わせてお薬を処方しています。
たとえば、
◆1日1回で効く薬がいい。
◆運転、勉強、仕事などに影響のない眠くなりにくい薬がいい。
◆多少眠くなってもいいので良く効く薬がいい。
◆水なしでも飲める薬がいい。
◆妊娠中、授乳中でも比較的安全に使える薬が欲しい。
◆お子さまでも飲める薬が欲しい。飲みやすいように顆粒やシロップがいい。
◆鼻づまりによく効く薬が欲しい。
◆食事時間に関係なく飲める薬がいい。
◆漢方薬を試してみたい。
◆ジェネリック医薬品がいい。
など、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
また、以前から花粉症でお薬を処方してもらっている方、他の科にもおかかりの方は、
お薬手帳や薬名の控えなどお持ち頂けましたら診察がスムーズです。
平日はお仕事や学校でなかなか病院に行けないとお困りの方へ、
当院は土曜と日曜も午前中(10:00〜13:00)診察しております。
これからお花見や歓送迎会、ご卒業、ご入学などの行事を快適にお楽しみいただけるよう、
早めの対策で花粉シーズンを乗り切りましょう!
早めの花粉症対策を!
まだまだ寒い日が続きますが、1月中旬頃から花粉アレルギーの症状をお持ちの患者さまが増え始めました。
2018年春のスギの花粉飛散時期は、近畿地方では2月下旬から
飛散量は、全国的に2017年春より多くなる見込みで、昨年と比べて近畿地方では1.2〜2倍多いと予想されています。
シーズンに入って症状がひどくなってから薬を飲み始める方も多いのですが、鼻や目などの粘膜に一度炎症が出てしまってからだと、症状を和らげるのに時間がかかり、治りににくくなってしまいます。
毎年花粉症でつらい思いをされている方は、症状を軽くさせるためにも飛散する2週間前からご自身に合った薬を内服されるのが最も効果的です。
すでに原因となる花粉が特定できている方は、早めのご来院、対策をおすすめいたします。
また、本当に花粉症か、それとも他のアレルギーなのかわからないという方へ、当院では花粉症の原因(アレルゲン)を調べる血液検査を行っています。
検査でスギやヒノキ花粉などのアレルギーがあるかどうか、どの程度のアレルギー抗体レベルなのかがわかります。
何にアレルギーがあるのか知っておくと、アレルギーの原因となるものを避けたり、
注意しないといけないシーズンに備えて早めに治療を開始する事できるので、症状を軽く抑える事ができます。
当院では採血してから1週間程度で結果をご報告しておりますので、お心あたりのある方は一度ご相談ください。
早め早めのケアで、花粉シーズンに備えましょう!
お肌のトラブルから美容のお悩みまで、
いつでもお気軽にご相談ください。
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京都市中京区烏丸通丸太町下る大倉町201
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