虫刺されの患者さまが増えています!
5月中旬より気温もぐんぐん上がり、外に出かける機会も増えて、
当院では虫刺されで受診される方が急に増えてきました。
虫といっても様々ですが、今回は蚊(カ)、ブユ(ブヨ)、ノミなど
ヒトの血を吸う虫についてお話させて頂きます。
【症状】
蚊、ブユ、ノミなどは、刺されるととても痒く、赤い斑ができます。
赤い斑(紅斑)の中心には刺した点があります。
小さな水ぶくれやシコリができる事もあります。
◉このような症状に注意◉
◎腫れがひどくなった。
◎痛みが強くなった。
◎刺された所以外にも広がってきた。
◎刺された周辺に熱をもっている。
このような症状が1週間を過ぎても続く時は、早く炎症を抑える必要があります。
すぐに皮膚科を受診しましょう。
【治療】
患部を清潔に保つこと、冷やすこと、掻かないことが基本です。
また、体を温めると痒みが増しますので、
症状が強い時の長風呂やアルコールの摂取は控えるようにしましょう。
軽症であれば、市販の痒み止めの塗り薬が効果的です。
症状がひどい時は、ステロイドの外用薬や、抗ヒスタミン薬の内服が必要になりますので、
皮膚科を受診してください。
虫から肌を守るために、外出する際は市販の防虫スプレーや虫よけシールが効果的です。
また、山や野原、公園など虫が多い所へ出かける際は、肌を露出しないように気をつけましょう。
背中ニキビ
気温も25℃を超える日が多くなってきましたね。日中は少し外を歩くだけでも汗をかいてしまいます。まさに、服の中が高温、多湿状態。
背中ニキビは、主に「毛のう炎(毛包炎)」といわれる皮膚の病気です。毛包とは「毛穴」の奥、体毛を取り囲んでいる皮膚の組織層のことで、「毛のう」ともいいます。毛のう炎は、黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で起こる場合のほかに、マラセチア菌という真菌(カビ)が原因で起こるマラセチア毛包炎や、白血球の一種である好酸球と関係する好酸球性膿疱性毛包炎などの種類があり、原因によって治療薬が異なります。
背中ニキビの原因の一つでもある「マラセチア菌」にとって春から夏にかけて増殖しやすい環境なのです。皮膚にはさまざまな細菌、真菌などが常在しておりマラセチア菌もこの中のひとつで、皮脂を好む真菌であるため皮脂分泌が増える時期に悪化します。特に背中は汗をかきやすい場所。暑さやストレスを感じたときに出る汗はベタついて蒸発しにくい上、皮脂を多く含むことから、放っておくと毛穴が詰まり、背中ニキビの原因に。そのため、この時季は特に背中ニキビができやすいと言えるでしょう。
ニキビの原因によって治療薬が異なりますのでなかなか症状が改善しないなどお困りな事がございましたら診察をお勧めします。
2019年5月18日1:06 PM蕁麻疹
《蕁麻疹の種類》
★急性蕁麻疹:毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以内のもの。細菌、ウイルス感染などが原因となっていることが多い。
★慢性蕁麻疹:毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以上経過したもの。原因が特定できないことが多い。
★物理性蕁麻疹:機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などといった物理的刺激により起こる。
★コリン性蕁麻疹:入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹。一つ一つの膨疹(皮膚の膨らみ)の大きさが1~4mm程度と小さい。小児から若い成人に多い
★アレルギー性蕁麻疹:食べ物や薬剤、昆虫などに含まれる特定物質(アレルゲン)に反応して起こるもの。
★血管性浮腫:唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日かかって消える。痒みを伴わない。稀に遺伝性のものである場合がある。通常の蕁麻疹は、皮膚のごく表層の血管が反応して症状が現れますが、血管性浮腫は皮膚の深いところの血管が反応します。
《治療》
抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬を内服して経過をみていきます。症状によっては、注射薬も併用することもございます。
こころと体のストレスは、一定の限度を超えると様々な病気の原因となったり症状を悪化させたりすることがあります。蕁麻疹に対しても例外ではなく、ストレスはしばしば蕁麻疹を悪化させる要因となります。
2019年4月26日3:49 PM4月から紫外線対策を始めましょう!
4月にはいり、ポカポカ陽気の日が増えてきましたね。
日差しが暖かくなると気になり始めるのが紫外線です。
紫外線といえば7〜8月の真夏をイメージしますが、実は4月から急激に増えていきます。
紫外線の中にはUV-AとUV-Bがあり、それぞれピークになる時期が違います。
UV-A
地表に届く紫外線のうち約90%を占める。
4月から8月にかけての時期がピーク。
特に、夏場よりも前後の5月、6月、9月の方が多い傾向にある。
ピーク時以外の寒い時期であっても、
暖かい時期の半分ほどのUV-Aが降り注いでいるため、
年間を通して対策が必要。
UV-B
地表に届く紫外線のうち、約10%を占める。
5月から8月が最も多い。
【紫外線が肌に及ぼす影響】
UV-A
波長が長く、表皮だけでなく肌の奥の真皮にまで届く。
コラーゲンなどを作り出す細胞にダメージを与えるため、
シミ、シワ、たるみの原因となります。
UV-B
浴びた直後から表皮に強く作用し、たくさん浴びてしまうと
肌が赤くなる炎症(サンバーン)を起こします。
海やリゾート地などでのレジャーによる日焼けの原因となります。
対策としては、日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子、サングラスなど真夏に気をつける事と同じですが、
今年からは、ぜひ春先の今から!将来のお肌のためにも対策を始めてくださいね。
当院では、全身にお使い頂ける塗る日焼け止め、飲む日焼け止めの取り扱いをしております。
サンプルのご用意もございますので、お探しの方はお気軽にスタッフまでお声がけください。
紫外線対策をしっかりとして、お花見やゴールデンウィークなど、
春のお出かけを楽しんでくださいね🍀
単純ヘルペス
【単純ヘルペス】
《特徴》
単純ヘルペスウイルス(1型と2型があります)の感染によって起こる
帯状疱疹よりも症状は軽いものの何度も再発をくり返す
唇、目の角膜、性器などあちこちにできる
型 | 主な分類 | 特徴 | |
Ⅰ型 | 唇ヘルペス | 唇やその周りに水痘が現れる。1年に数回、再発する。 | |
ヘルペス性歯肉口内炎 | 歯肉や口内の粘膜に症状が現れる。 乳幼児の初感染に多い。 |
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カポジ水痘様発疹症 | アトピー性皮膚炎と単純ヘルペスを合併したときになる。 | ||
Ⅱ型 | 性器ヘルペス | 性器に症状が現れる。主に性行為によって感染する。再発しやすい。 ※Ⅱ型の性器ヘルペスの症状は軽いが、Ⅰ型の場合、初感染のときは重症化しやすい。 |
《症状》
ピリピリ、チクチクとした違和感や痛み、赤いブツブツができる
水ぶくれができて、痛みも続く
リンパ節の腫れなど強い症状の発現
カサブタとなる
再発の場合は、初めて感染したときに比べて症状が軽いのが特徴です。
潜伏ウイルスによる再発
ヘルペスウイルスは、一度感染すると、その後ずっと人の体に住みつく特徴を持っています。そして、発熱や過労、ストレスなどで体の免疫力が低下したときに再発します。水痘・帯状疱疹ウイルスの再発で起きる帯状疱疹は、通常一生に一回ですが、単純ヘルペスの感染で起きる口唇ヘルペスなどは何度も再発を繰り返すことがあります。
口唇ヘルペス
単純ヘルペスウイルスによる感染で一番多いのが、口唇ヘルペスです。
唇や口の周りに、ピリピリ、チクチクといった違和感を感じ、部分的に赤く腫れあがります。
↓
その1~3日後に5mmほどの水ぶくれがいくつかあらわれ、水ぶくれがかさぶたになり
↓
きれいになくなるまでに2週間ほどかかります。
↓
治っても再発を繰り返すことがあります。
《治療》
- 抗ウイルス薬の早めの内服が治療の基本です
- 場合によっては、外用薬を使うこともございます
※体の抵抗力を高めることで、単純ヘルペスが再発しにくくなります。日頃から栄養バランスの良い食事をとって、ストレスの少ない生活を送るように心がけましょう。また、症状が現れましたら早めの受診をお勧めいたします。
《生活上の注意としましては》
水ぶくれなどの患部に直接触れない
口唇ヘルペスによる水ぶくれの中には膨大な数の単純ヘルペスが詰まっています。これが破れて他人の皮膚や粘膜につくと簡単に感染します。
また、タオルやコップなどは共有しないようにした方が良いかもしれませんね。
ニキビができてしまったら…
ニキビで受診は大げさかも? とお考えの方はいらっしゃいませんか?
いえいえ、そんなことはありません!
ここ最近ニキビの治療は大きく変化し、ニキビあとを残さないためにも、
でき始めの小さいうちから治療を開始するようにおすすめしています。
《ニキビの原因》
ニキビは皮脂が多すぎたり、毛穴が詰まったりして、
皮脂が毛穴の外に出られずたまってしまう事から始まります。
この状態を「コメド(面ぽう)」(白ニキビ、黒ニキビ)といいます。
まだ目立たないと思ってこの状態をそのままにしておくと、
アクネ菌がその中で増えていき、炎症をおこしたり(赤ニキビ)、化膿したり(黄ニキビ)してしまいます。
炎症をおこすと、その部分の組織が破壊されてデコボコ(瘢痕)が残ることがあります。
瘢痕なってしまうとなかなか消えないため、キレイに治すには早い段階での治療が必要になってくるというわけです。
《ニキビの治療》
近年、コメドの状態から塗り薬で治療できるようになりました。
赤くなってしまったニキビには、炎症をおさえる塗り薬も併用で使用していきます。
患者さまの症状の強さやご年令に合わせて、内服薬、漢方薬なども処方しております。
また、ニキビは顔だけとは限らず、皮脂分泌の多い胸や背中にもできやすいです。
もちろん体のニキビに対しても治療できますので、
自己流のケアで悪化させてしまう前に、どうぞお早めにご相談ください。
2019年3月13日11:38 AM
もしかして花粉皮膚炎かも!?
毎年多くの方がお困りになるスギ花粉症ですが、
皆さま今年の花粉症対策はいかがでしょうか?
花粉症の症状といえば、くしゃみや鼻水などの鼻症状や、
眼の充血やかゆみなどの眼症状がよく知られています。
それらに加えて、最近は顔や首などにかゆみや湿疹がでる
『花粉皮膚炎』を訴える方が増えてきました。
肌に花粉がつくと、肌から侵入しようとする花粉を追い出そうとして
湿疹やかゆみなどのアレルギー反応をおこします。
花粉のような大きさのものは、普通は体に入ることができません。
ところが、皮膚に刺激を受けやすい乾燥肌や敏感肌の方、アトピー性皮膚炎の方は、
皮膚のバリア機能が低下しているため、花粉が入りやすくなっています。
【花粉皮膚炎の症状】
皮膚のかゆみ、湿疹、肌の乾燥、赤み、くすぐったいような症状がでます。
上まぶた、頬、あご、首など、露出が多いところに出やすいのが特徴です。
【花粉皮膚炎を防ぐには?】
①皮膚の露出が少ない服装をして、帰宅時はブラシなどで花粉を落としてから部屋に入りましょう。
②マスクやメガネで顔を保護しましょう。
③保湿ケアをし、バリア機能を補いましょう。
④こまめに掃除し、部屋を清潔に保ちましょう。
※大切なのは、かゆくても掻かないことです。
掻いてしまうと、症状が悪化して治りにくくなってしまします。
当院では、出てしまったかゆみや湿疹を抑える治療として、
症状の程度に合わせた塗り薬、かゆみを抑える飲み薬(抗ヒスタミン薬)などを処方しています。
また、花粉症をはじめ、アレルギーの原因を調べる方法として、
血液検査も実施していますので、お心当たりのある方はお気軽にご相談ください。
早め早めの対策をして、花粉の飛散時期を快適に乗り切りましょう!
2019年2月15日2:54 PM手あれ(手湿疹)でお悩みの方へ
乾燥が気になるこの時期、手あれ(手湿疹)で受診される方が増えています。
手あれは薬を使って一旦よくなっても、手あれの原因となっているものを避けないと症状をくり返してしまいます。
《手あれの原因》
◎手洗い回数が多い。
◎水仕事をする時にお湯を使用している。
◎洗剤や石けん、消毒剤をよく使用する。
◎もともと乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎がある。
など
《手あれの治療》
◎手あれの原因となるものからなるべく接触を避ける。どうしても触らないといけない時は、手袋を使用し、皮膚を保護する。
◎保湿剤をこまめに塗る。
◎処方された薬を正しく使用する。
・保湿剤:乾燥した皮膚にうるおいを与え、バリア機能を高めます。
・ステロイド外用薬:手あれによる炎症反応をおさえます。
・抗アレルギー薬:かゆみを和らげます。
※お薬は症状が軽くなったら中止される方が多いようです。
薬をやめるタイミングを間違えると、再発することがありますので、
医師の指示通りに正しく使いましょう。
また、お仕事や家事などで、ハンドクリームや薬を塗ってもすぐとれてしまうという方へ、
当院では、作業前に塗ると効果的な『ハイテウルプロテクトスキンクリーム』をご紹介しています。
ハイテウルプロテクトスキンクリーム
60g ¥1,404(税込)
◎高撥水シリコーンが肌表面にうすい膜をつくり、頻回な手洗いや消毒剤などから肌を守ります。
◎刺激感がなく、のびがよくさらっとしていて、ベタつきの少ないクリームです。
◎有効成分配合(グリチルレチン酸誘導体:抗炎症作用、ビタミンE誘導体:血行促進作用)によるトリートメント効果で、肌あれを防ぎます。
◎持続した皮膚保護効果があります。
◎無着色・無香料です。
手あれが治りにくく、どうしたらいいかわからない…とお困りの方がいらっしゃいましたら一度ご相談ください。
2019年1月29日3:48 PM2019年花粉症の対策を早めに❗
2018/12/12の『日本気象協会の発表』によると
- 広い範囲で前シーズンより少なめだが、例年よりやや多い
- 飛散開始時期は西日本と東日本で例年より5日ほど遅い
- 飛散開始※前からわずかに飛び始めるため、早めの対策を… との情報です。
※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日
《花粉が多い日》
・晴れて、気温が高い日
・空気が乾燥して、風が強い日
・雨上がりの翌日や気温の高い日が2、3日続いた後
《花粉が多い時間帯【昼前後・日没後】》
スギ花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件によって変わるものの、昼前後と日没後は多くなるという。
理由は、午前中に飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達すること、上空に上がった花粉が日没後に地上に落ちてくるためと考えられています。
花粉症の症状も色々です。鼻水鼻づまり、目、喉のかゆみ、皮膚の症状など(皮膚に関しては花粉症との関連に気づかれない方も見受けられます。)
空気が乾燥→肌も乾燥→バリア機能が低下→皮膚に花粉が付着→かゆみ
*アレルギー薬もたくさんの種類があります。ご自身に合う内服薬で早めの対策をしていきましょう。
冬のかゆみ対策 ♨入浴方法♨
冬は空気も乾燥し、体のあちこちがカサカサして痒くてたまらない…
いわゆる乾燥肌で悩まれる方が多くなる季節です。
乾燥肌によるかゆみを悪化させる習慣のひとつに、まちがった入浴法があげられます。
入浴方法を見直すだけでも、かゆみを軽減することができます。
そこで、今回は正しい入浴方法についてご紹介いたします。
♨ ♨ ♨ ♨ ♨
①熱いお湯、長湯は避けましょう。
冬はついつい温度を上げたくなりますが、熱いお湯、長湯は肌のうるおいを保つための保湿成分(セラミドなど)を流出させてしまいます。
適度なお湯(38〜40℃)で10分程度を目安にしましょう。
入浴中はセラミドなどが入ったスキンケア入浴剤を使うと、肌のうるおいをキープしてくれます。
背中などの届きにくい部分にまんべんなく行き渡るので、保湿ケアにオススメです。
②ゴシゴシ洗いは控えましょう。
目の粗いタオルやスポンジでゴシゴシこすって洗うと、皮膚表面のバリアを壊してしまいます。
また、石けんは肌に必要なうるおいまで奪ってしまいます。
皮脂の少ない冬は、お湯につかるだけでほとんどの汚れは落ちるといわれています。
乾燥肌が気になる方は、石けんを使用するのは顔、ワキ、胸、お尻、股のみとしましょう。
③石けんはきちんと泡立て、できるだけ手のひらでなでるようにやさしく洗いましょう。
④お風呂上がりはすぐに保湿剤を塗りましょう。
お風呂上がりは皮膚の表面からどんどん水分が蒸発します。
できるだけ早めに(5分以内が効果的)保湿剤を塗りましょう。
当院では、様々な保湿剤(ローション、クリーム、泡タイプなど)を患者さまの状態に合わせて処方しています。
市販の保湿剤を試してもカサカサ、白い粉がふいてしまうとお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。
お肌のトラブルから美容のお悩みまで、
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