アトピー性皮膚炎の悪化 ①
自宅待機などが長引きストレスや不安が強まりアトピー性皮膚炎が悪化する方が増えています。
ストレス→脳の自立神経や免疫系の働きを乱す→痒みを促進→悪化
ほかにも悪化の原因となり得る、花粉、黄砂、乾燥‥などなど
症状も年間を通して保湿剤のみで上手くコントロールできている時期もあったり、そうでなかったりですね。
悪化させないためにも早期にケア、治療をオススメします。
ひと昔まで主流の治療法→リアクティブ療法:炎症のある時だけステロイドの外用薬を塗り、状態が良くなったら保湿剤を塗る。を、くり返す。
現在の治療法→プロアクティブ療法:表面の炎症が良くなってもステロイドの強弱を変え回数を減らしながら塗り続け、くすぶっている炎症の鎮静を目指す。
治療薬の一つであるステロイドの外用薬ですが、経過を観ながら症状に合った強さのステロイドを使用し、ランクを下げたり回数を減らしたりすることで、生涯使用するステロイドの外用薬量を減らせると考えられております。
2020年5月20日2:54 PM
マスクによる肌あれ・ニキビ対策
ヒノキ花粉シーズン、そして新型コロナウイルス対策のために、マスクは私たちの生活に欠かせないものとなりました。
毎日長時間マスクを着けていることで、肌荒れやニキビなどでお悩みの方も増えています。
そこで、今回はマスクによる肌トラブルを防ぐ方法についてご紹介します。
《マスクによる肌荒れの原因》
①蒸れ
マスクの内側は、呼気、咳やくしゃみなどに含まれる雑菌が付着してしまいます。
また、呼吸によって温度・湿度ともに高くなっており、常に蒸れた状態となります。
これは雑菌にとって好条件で、どんどん繁殖してしまい、肌あれやニキビを起こす原因となることがあります。
②素材
マスクに使用される素材(主にガーゼ、不織布)が合わず、肌が荒れることがあります。
③摩擦
マスクをすると、どうしても線維と肌がすれます。
摩擦による刺激は肌のバリア機能を低下させてしまいます。
④乾燥
マスクを着用している時は、内側は湿度が保たれています。
しかし、マスクを外すと、外気の湿度が低いために急激に肌に付着していた水分が蒸発してしまいます。
蒸発する時に肌の潤いまで一緒にもっていってしまうため、乾燥が進み、肌あれを招きます。
《マスクによる肌あれを防ぐ方法》
◎刺激の少ないマスクを選ぶ。
一般に、不織布よりガーゼ素材の方が肌にやさしく、肌荒れをおこしにくい傾向にあります。
毎日のお洗濯が難しいようであれば、肌の調子が悪い時だけでもガーゼ素材のマスクをするとよいでしょう。
◎肌に合ったサイズを選ぶ。
サイズが合わないマスクは摩擦もおこりやすくなります。
摩擦によって強い刺激があると、かぶれたり赤みが起きたりと肌あれにつながりますので、合うサイズのものを着用しましょう。
◎マスクにガーゼをはさむ。
不織布マスクは蒸れやすいため、特にガーゼをを挟む方法は効果的です。
また、ガーゼがマスクとの摩擦も防いでくれます。
◎汗をかいたらこまめに拭き取る。
◎スキンケアは敏感肌対応のものを使用する。
◎まめに保湿して皮膚のバリア機能を高める。
マスクが手放せない生活がしばらく続きますが、お肌を守るためにも出来ることから取り入れ、肌への負担を減らしていきましょう。
2020年4月17日11:10 AM手荒れ
手荒れの増加理由!
爆発的な感染拡大をみせている新型コロナウイルスの影響で、頻繁な手洗い、アルコール消毒液の使用回数の増加もひとつの原因になっています。
アルコール消毒液は、アルコール製剤ですので揮発性が高く脱脂作用が強いためバリア機能が低下し水分の保持が難しくなります。そうすると、乾燥して湿疹などのトラブルを起こしてしまいます。
そうは言っても今はしっかり手洗い、消毒をして感染予防をしていかなくてはいけません。
負のスパイラル
湿疹→掻く→悪化→いつまでも湿疹が治らない
負のスパイラルからの脱却
湿疹→保湿又は軟膏など(状態によっては内服薬)を使用→悪化を阻止→きれいになる
手は生活に密接に関わり、お薬を塗ってもすぐに取れてしまいお薬のキープがなかなか難しいため治療効果も見えにくいところですが根気強く治療、ケアをしていくことで改善します。
*手洗い、アルコール消毒後のこまめな保湿。就寝前のたっぷりな保湿(可能ならば綿の手袋もつけてみてはどうでしょうか)
新型コロナウイルスの感染予防に伴い、石けんなどによる手洗いとアルコール消毒液による手指消毒が推進されています。
2020年4月13日12:15 PM
イボ(尋常性疣贅)を見つけたら早期に治療を!
イボとは、皮膚の一部が盛りあがった小さなできものです。
イボにはいくつか種類がありますが、なかでも尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)というウイルス感染によるイボが最も多くみられます。
【原因】
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の小さな傷から侵入してイボをつくります。
。
このウイルスはどこにでも存在するため、誰でもイボができる可能性があります。
【症状】
最も多くみられるのは手足の指、足の裏です。
ひとつだけポツンとできることもあれば、多発したり、集まって面で広がることもあります。
痛みやかゆみなど、自覚症状はほとんどありません。
【治療】
自分でイボを触ったり削ったりすると、他のところへうつることがありますので、
気にはなると思いますができるだけ触らないようにしましょう。
当院では、液体窒素を用いた凍結療法(保険適用)をおこなっています。
1回で治ることはまれで、2週間おきに定期的に通院が必要です。
状態に合わせて、外用薬、ヨクイニンの内服なども処方しています。
放置すると、数が増えたり、大きくなったりして、
治るまでに数カ月~数年かかることもあります。
見つけたらすぐに皮膚科を受診し、治療を早い段階で始めることがとても大切です!
イボか、またはタコ?ウオノメ?
見た目だけで判断するのは難しいので、
迷われている方はどうぞお早めにご相談ください。
2020年3月26日2:46 PM
頭皮のニキビ
『頭皮のニキビの原因』
皮脂の分泌が多く、頭皮が脂っぽい方に多い「頭皮のニキビ」
頭皮のニキビも顔などにできるニキビと同様に毛穴が何かしらの原因で塞がってしまい(詰まる)アクネ菌が増殖し、炎症を起こすことでニキビとなります。しかも、顔や首のニキビに比べ痛み痒みが強いことが多いです。
何かしらの原因
- シャンプー剤や洗い方・洗浄力の強いシャンプーでのゴシゴシ洗い、ヘアケア剤の洗い残し。
- ストレスによるホルモンバランスの乱れなど。過度なストレスはホルモンバランスを崩しターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、角質の硬化などを起こし頭皮環境の悪化に繋がります。
- 生活習慣によるビタミン不足。特に肌の新陳代謝や髪の生成に必要なビタミンB群は、不足すると頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌、フケなど頭皮のトラブルを発生させ、頭皮ニキビだけでなく抜け毛や薄毛などの原因にもなります。
- 紫外線による刺激も。頭皮は、紫外線のダメージを一番受けやすい部分です。紫外線によって頭皮が乾燥すると、頭皮ニキビの原因である皮脂が過剰分泌されます。
治療
内服(ビタミン剤、抗菌薬など)外用(抗菌薬など)*頭皮にも使いやすいローションタイプの外用もございます。
*ニキビに似た症状でも頭皮湿疹などの病気である可能性も考えられます。
頭皮の湿疹には、フケや臭いを伴う脂漏性湿疹やアレルギーなどによってできる接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アテローム(おでき)などがあります。症状によっては、頭皮全体に大量のできものが発生することもあります。そうなりますと治療も変わってきますで気になる症状がある方は、専門医の受診をおすすめします。
いよいよスギ花粉シーズン到来!
日中の日差しがだんだんと暖かくなり、春の訪れももうすぐですね♪
春の陽気に誘われて、お出かけする機会も増える時期ですが、
花粉症の方にとってはつらいシーズンの到来でもあります。
近畿地方では、早くもスギ花粉が本格的に飛び始め,
当院でも、2月上旬より花粉症対策のために受診される方が増えています。
今年の近畿地方のスギ花粉は、前年度より飛散量は少なく、ピークは3月中旬頃まで続くと予測されています。
また、スギ花粉が終わる頃にヒノキ花粉のピークが始まり、4月中旬頃までは注意が必要です。
花粉症の方は、日々の花粉情報もチェックし,外出の際はマスクやメガネを着用して万全に対策しましょう!
ここ数年の間に新しい抗アレルギー剤も増え、選択肢の幅が広がりました。
すでに薬を使用しているけれど効果が今ひとつ実感できない方、
副作用で眠気がでてお困りの方などいらっしゃいましたら、
ぜひお気軽にご相談ください。
当院は予約制ではないため、連休の前後で混み具合が多少変わりますが、
平日は11:00〜12:00、15:00〜17:00の時間帯が比較的空いており、
今現在は来院〜約30分程でご案内しています。
また、仕事や学校で平日時間がない方へ、
土曜、日曜の午前(10:00〜13:00)も診察しております。
つらい症状を長引かせないために、対策がまだの方はどうぞお急ぎくださいね。
2020年2月27日12:03 PM
蜂窩織炎
蜂窩織炎:皮膚の下から深い皮下組織まで炎症が及ぶ細菌感染。人にうつる心配はいりません。
【原因/症状】
擦り傷や虫刺されなどの傷、アトピーや湿疹、とびひや水虫などでバリア機能が失われるとそこから細菌が侵入して感染します。原因菌は溶連菌と黄色ブドウ球菌の二種類が一般的です。
- 皮膚が赤く腫れる
- 熱感(触ると熱い
- 触ると痛い
- 皮膚の周囲とはっきりとした境界がないことが特徴です
特に下肢に発症しやすい(特に膝から下の部分や足の甲、足の裏などに生じますが体のどの部分にも発症します。)
【治療】
- 抗菌薬での治療が有効です(内服、点滴)
- 状態によっては、安静と治療のため入院が必要になってきます。(入院施設の整った病院へのご紹介をさせていただきます。)
*症状に気づかれましたら早めに、お時間に余裕をもってお越しください。
2020年2月20日3:52 PM
口唇炎について
口唇(くちびる)は、カサカサ・ピリピリする、痒い、皮がめくれるなど、
冬にトラブルが多くなる部分です。
口唇は、皮膚とは違って角層が薄くて皮脂膜がなく、表面から水分が失われやすいため、乾燥する冬場は特に注意が必要です。
症状がひどくなると、口唇が腫れたり、リップラインに小さなブツブツができたりします。
また、口唇が割れたり、まわりの皮膚まで赤く炎症を起こすこともあります。
◆原因◆
・乾燥によるもの
・接触によるかぶれ(リップクリーム・口紅・歯磨き剤・食べ物など)
・体調不良(風邪・胃腸の疾患)
・刺激によるもの(喫煙・舌で唇をなめる癖があるなど)
◆口唇炎になってしまったら◆
軽症であれば、リップクリームやワセリンなどで保湿をこまめにすると改善していきます。
痒みや腫れが強い時は治療が必要です。
刺激から守るため保湿剤を何度も塗り、弱いステロイド外用薬で炎症を抑えていきます。
必要があれば、ビタミンB群、抗アレルギー薬を内服します。
また、接触が原因となるものがある場合は、それを見つけ、避けていくことが大切です。
治りにくい口唇のトラブルでお悩みの方は、皮膚科へご相談ください。
2020年1月24日11:35 AMシミケアは今の時期(うち)に
紫外線量の少ない時期にシミのケアをしませんか…
当クリニックでは、保険適応外ではございますが飲み薬・ハイドロキノン配合製剤(軟膏タイプ、コンシーラタイプ)取り扱ってございます。詳しくはスッタフまでお声掛けください。
- ¥2,100(税込)
- ¥3,780(税込)
冬は気温が低く空気が乾燥するため乾燥肌や血行不良になりやすくお肌のターンオーバーも滞りがちになってしまいます。
お肌のバリア機能が低下しないように十分な保湿をしながらしっかりとケアをしください。
2020年1月17日5:11 PM
しもやけにご注意ください⛄
朝晩の冷え込みが厳しい季節、しもやけで受診される方が増えてきました。
今回はしもやけについてご紹介します。
◆しもやけ(凍瘡)とは?◆
冷え込む季節に血液循環が悪くなることでおこります。
手足の指など末梢部分に多く発症し、
肌が露出している頬・鼻・耳などにできることもあります。
気温が4~5℃で、一日のうちの寒暖差が10℃前後になると発症しやすいとされ、
この時期や初春に多いのが特徴です。
◆症状◆
・皮膚が赤紫色~暗赤色になって腫れます。
・ジンジンするような痛痒さがあり、また、患部が温まると痒みが強くなります。
・悪化すると水ぶくれや出血がみられ、潰瘍になることもあります。
◆治療◆
血行をよくするビタミンEの内服薬や塗り薬、漢方薬、炎症や痒みを抑える塗り薬などで治療します。
患部が赤く腫れあがったり、皮膚が赤黒く変色する、出血や水ぶくれなどの症状がある場合には、早めに皮膚科を受診してくだい。
◆予防するには?◆
・外出の際は、手袋や厚手の靴下、耳当てや帽子などを活用し、保温を心がけましょう。
・先が細い靴やヒールの高い靴は足の血行不良をまねくため、長時間の着用は控えましょう。
・体を濡れたままにしておくと、皮膚表面の温度が下がってしもやけができやすくなります。
汗をかいたときはすぐに水分をふきとりましょう。
また、濡れた靴下や靴、手袋は早めに取り換えましょう。
・血行を良くするのに、お風呂で温まったり、その部分をマッサージするのも効果的です。
お肌のトラブルから美容のお悩みまで、
いつでもお気軽にご相談ください。
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