手足にできる小さな水ぶくれ「汗疱」について

春~夏にかけて、手のひらや足の裏、手足の指にかゆみを伴う1~2㎜の小さな水疱ができる方が増えています。
次第に皮がむけてカサカサとした肌荒れがおこり、一見水虫にも見える症状ですが、それは汗が原因で起こる「汗疱」の可能性があります。
水ぶくれが破れて皮膚が炎症をおこすと、「汗疱性湿疹」となり、強いかゆみがでます。
この場合、真菌や細菌によるものではないので、他人に感染する心配はありません。

2汗疱 (2)
◆原因◆
汗が皮膚の中で詰まってしまうことが原因といわれていますが、詳しいメカニズムは明らかになっていません。
他に、自律神経の失調やストレス、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎と関係があるともいわれています。
普段から手足に汗をかきやすい人がなりやすく、梅雨が始まる初夏、春先や秋口など、季節の変わり目に発症しやすい傾向があります。
◆診断◆
白癬(水虫)、掌蹠膿疱症など、汗疱とよく似た症状の疾患もあるため、
必要があれば顕微鏡で真菌検査を行います。
◆治療◆
《軽症の場合》
症状が軽くて痒みなどがない場合は、2~3週間程度で吸収され、自然に改善することもあります。
《湿疹がある場合》
薬を使用し、症状を抑えます。
・ステロイド外用薬:炎症を抑える。
・抗アレルギー薬:かゆみを抑える。
・尿素系外用薬:皮膚を浸軟させ、汗の排出を促す。
痒くてかきむしってしまうとますます痒みが強くなるため、湿疹がひどくなる前に早めに受診しましょう。
また、水虫と勘違いして市販薬を使用して悪化するケースもありますので、
自己判断で水虫薬を使用される前に一度ご相談ください。

 

2020年6月30日9:59 AM

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎治療

アトピー性皮膚炎の治療は、①スキンケア薬物療法悪化要因の対策の3つが治療の基本となります。正しい治療を行うことで症状をコントロールして、湿疹などの症状が出ない状態にすることができます。

現状のアトピー性皮膚炎の治療は、炎症の程度によって副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)と免疫調整薬のタクロリムス(商品名プロトピック)のつ2の外用薬を用いることが基本です。この他に、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などが用いられます。

現在は「プロアクティブ療法」という治療が主になっています。プロアクティブとは、「先を見越した」「予防的な」という意味で使われているようです。

プロアクティブ療法は症状が治っても、定期的にステロイド薬やタクロリムスを塗ることで、いい状態の皮膚を維持する。というものです。アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすいため、発症を防ぐ治療が行われています。

治療を開始すると、多くの方はすぐに見た目がきれいになります。しかし、目に見えない皮膚の下の炎症は続いていて、この時点で治療をやめてしまうと、すぐに湿疹が再発してしまいます。ですので、ステロイド外用剤でしっかりと皮膚の炎症を抑えたあと、すぐに治療をやめずに、徐々にステロイド外用剤を塗らない日を増やしていくことで、炎症を抑えた状態を維持していきます。

また、よく患者さんからの質問で「ステロイド外用薬の使用で皮膚が黒く(色素沈着(黒ずんだ色調になること)ならないですか?」とあります。これは薬剤の副作用ではなく皮膚の炎症が長く続いたことによるものです。湿疹の治療により改善します。

ステロイド外用薬を長期に使用すると皮膚が薄くなったり、にきびなどの局所的な副作用が出現したりすることがありますが、薬の使用間隔を患者さんの状態に応じて調整しながら減らすことで、このような副作用を回避します。このためにはスキンケアや環境を整えることも大切です。

着実に薬剤を減らしながら湿疹のないお肌を維持できるようにしていきましょう。

 

2020年6月25日2:50 PM

光線過敏症(日光アレルギー)とは?

5月に入り、日差しが気になる季節となってきました。
半そで短パンなど、肌を出す機会も増えてきましたが、みなさま紫外線対策はされていますか?

紫外線による日焼けは誰にでもおこりますが、もともとの皮膚の色によっておこりやすさには個人差があります。
それとは別に、ふつうは反応がおきないような紫外線量でも敏感に炎症をおこしてしまう事があり、これを光線過敏症(日光アレルギー)といいます。

紫外線

◆原因◆
遺伝性、代謝異常、薬物、食べ物などがありますが、なかでも薬剤によるものが多いとされています。
《外用薬によるもの》
湿布薬や塗り薬を使用した部分に日光が当たり、薬剤を使用した部分を中心にかぶれ症状がでる。
《内服薬によるもの》
服用後に日光に当たった皮膚の広範囲に発疹がでる。

症状◆
・皮膚が赤くなる。
・ブツブツがでる。
・かゆみがでる。
・腫れたり水ぶくれができる。

◆対策◆
・日焼け止めをこまめに塗る。
・長時間日光に当たらないようにする。
・露出部が少なくなるよう、長そでや長ズボン、帽子などを着用する。
・湿布薬使用の際は、直接紫外線が患部に当たらないように衣服やサポーターで遮光する。
・内服薬を開始したり、変更したタイミングで症状が出て薬が疑わしい場合は、かかりつけ医に相談する。
・原因となる外用薬・内服薬があった場合、中止後も日に当たることで症状が増悪、再燃することがあるため、1週間は患部を遮光する。

◆治療◆
塗り薬や内服薬で治療していきます。
・ステロイド外用薬:炎症を抑える。
・抗ヒスタミン剤:かゆみを抑える。

症状が強い時はステロイドの内服や注射を行うこともあります。

普段日光にさらされている部分に湿疹やかゆみがでてお困りの方は、
早めに受診し、治療を受けるようにしましょう。
また、使用中の薬のある方は、受診の際にお薬手帳、もしくは内容がわかるものをご持参ください。

2020年5月25日10:55 AM

アトピー性皮膚炎の悪化 ①

自宅待機などが長引きストレスや不安が強まりアトピー性皮膚炎が悪化する方が増えています。

ストレス→脳の自立神経や免疫系の働きを乱す→痒みを促進→悪化

ほかにも悪化の原因となり得る、花粉、黄砂、乾燥‥などなど

症状も年間を通して保湿剤のみで上手くコントロールできている時期もあったり、そうでなかったりですね。

悪化させないためにも早期にケア、治療をオススメします。

 

ひと昔まで主流の治療法→リアクティブ療法:炎症のある時だけステロイドの外用薬を塗り、状態が良くなったら保湿剤を塗る。を、くり返す。

現在の治療法→プロアクティブ療法:表面の炎症が良くなってもステロイドの強弱を変え回数を減らしながら塗り続け、くすぶっている炎症の鎮静を目指す。

治療薬の一つであるステロイドの外用薬ですが、経過を観ながら症状に合った強さのステロイドを使用し、ランクを下げたり回数を減らしたりすることで、生涯使用するステロイドの外用薬量を減らせると考えられております。

 

2020年5月20日2:54 PM

マスクによる肌あれ・ニキビ対策

ヒノキ花粉シーズン、そして新型コロナウイルス対策のために、マスクは私たちの生活に欠かせないものとなりました。

毎日長時間マスクを着けていることで、肌荒れやニキビなどでお悩みの方も増えています。
そこで、今回はマスクによる肌トラブルを防ぐ方法についてご紹介します。

《マスクによる肌荒れの原因》
①蒸れ
マスクの内側は、呼気、咳やくしゃみなどに含まれる雑菌が付着してしまいます。
また、呼吸によって温度・湿度ともに高くなっており、常に蒸れた状態となります。
これは雑菌にとって好条件で、どんどん繁殖してしまい、肌あれやニキビを起こす原因となることがあります。
②素材
マスクに使用される素材(主にガーゼ、不織布)が合わず、肌が荒れることがあります。
③摩擦
マスクをすると、どうしても線維と肌がすれます。
摩擦による刺激は肌のバリア機能を低下させてしまいます。
④乾燥
マスクを着用している時は、内側は湿度が保たれています。
しかし、マスクを外すと、外気の湿度が低いために急激に肌に付着していた水分が蒸発してしまいます。
蒸発する時に肌の潤いまで一緒にもっていってしまうため、乾燥が進み、肌あれを招きます。

《マスクによる肌あれを防ぐ方法》
◎刺激の少ないマスクを選ぶ。
一般に、不織布よりガーゼ素材の方が肌にやさしく、肌荒れをおこしにくい傾向にあります。
毎日のお洗濯が難しいようであれば、肌の調子が悪い時だけでもガーゼ素材のマスクをするとよいでしょう。
◎肌に合ったサイズを選ぶ。
サイズが合わないマスクは摩擦もおこりやすくなります。
摩擦によって強い刺激があると、かぶれたり赤みが起きたりと肌あれにつながりますので、合うサイズのものを着用しましょう。
◎マスクにガーゼをはさむ。
不織布マスクは蒸れやすいため、特にガーゼをを挟む方法は効果的です。
また、ガーゼがマスクとの摩擦も防いでくれます。
◎汗をかいたらこまめに拭き取る。
◎スキンケアは敏感肌対応のものを使用する。
◎まめに保湿して皮膚のバリア機能を高める。

マスクが手放せない生活がしばらく続きますが、お肌を守るためにも出来ることから取り入れ、肌への負担を減らしていきましょう。

2マスク

2020年4月17日11:10 AM

手荒れ

手荒れの増加理由!

爆発的な感染拡大をみせている新型コロナウイルスの影響で、頻繁な手洗い、アルコール消毒液の使用回数の増加もひとつの原因になっています。

アルコール消毒液は、アルコール製剤ですので揮発性が高く脱脂作用が強いためバリア機能が低下し水分の保持が難しくなります。そうすると、乾燥して湿疹などのトラブルを起こしてしまいます。

そうは言っても今はしっかり手洗い、消毒をして感染予防をしていかなくてはいけません。

負のスパイラル 

湿疹掻く悪化いつまでも湿疹が治らない

負のスパイラルからの脱却 

湿疹保湿又は軟膏など(状態によっては内服薬)を使用悪化を阻止きれいになる

 

手は生活に密接に関わり、お薬を塗ってもすぐに取れてしまいお薬のキープがなかなか難しいため治療効果も見えにくいところですが根気強く治療、ケアをしていくことで改善します。

 

*手洗い、アルコール消毒後のこまめな保湿。就寝前のたっぷりな保湿(可能ならば綿の手袋もつけてみてはどうでしょうか)

 

新型コロナウイルスの感染予防に伴い、石けんなどによる手洗いとアルコール消毒液による手指消毒が推進されています。

 

2020年4月13日12:15 PM

イボ(尋常性疣贅)を見つけたら早期に治療を!

イボとは、皮膚の一部が盛りあがった小さなできものです。
イボにはいくつか種類がありますが、なかでも尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)というウイルス感染によるイボが最も多くみられます。

【原因】
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の小さな傷から侵入してイボをつくります。

このウイルスはどこにでも存在するため、誰でもイボができる可能性があります。

【症状】
最も多くみられるのは手足の指、足の裏です。
ひとつだけポツンとできることもあれば、多発したり、集まって面で広がることもあります。
痛みやかゆみなど、自覚症状はほとんどありません。

【治療】
自分でイボを触ったり削ったりすると、他のところへうつることがありますので、
気にはなると思いますができるだけ触らないようにしましょう。

当院では、液体窒素を用いた凍結療法(保険適用)をおこなっています。
1回で治ることはまれで、2週間おきに定期的に通院が必要です。
状態に合わせて、外用薬、ヨクイニンの内服なども処方しています。

放置すると、数が増えたり、大きくなったりして、
治るまでに数カ月~数年かかることもあります。
見つけたらすぐに皮膚科を受診し、治療を早い段階で始めることがとても大切です!

イボか、またはタコ?ウオノメ?
見た目だけで判断するのは難しいので、
迷われている方はどうぞお早めにご相談ください。

足イボ

 

2020年3月26日2:46 PM

頭皮のニキビ

頭皮のニキビの原因

皮脂の分泌が多く、頭皮が脂っぽい方に多い「頭皮のニキビ」

頭皮のニキビも顔などにできるニキビと同様に毛穴が何かしらの原因で塞がってしまい(詰まる)アクネ菌が増殖し、炎症を起こすことでニキビとなります。しかも、顔や首のニキビに比べ痛み痒みが強いことが多いです。

何かしらの原因

  • シャンプー剤や洗い方・洗浄力の強いシャンプーでのゴシゴシ洗い、ヘアケア剤の洗い残し。
  • ストレスによるホルモンバランスの乱れなど。過度なストレスはホルモンバランスを崩しターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、角質の硬化などを起こし頭皮環境の悪化に繋がります。
  •  生活習慣によるビタミン不足。特に肌の新陳代謝や髪の生成に必要なビタミンB群は、不足すると頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌、フケなど頭皮のトラブルを発生させ、頭皮ニキビだけでなく抜け毛や薄毛などの原因にもなります。
  •  紫外線による刺激も。頭皮は、紫外線のダメージを一番受けやすい部分です。紫外線によって頭皮が乾燥すると、頭皮ニキビの原因である皮脂が過剰分泌されます。

治療

内服(ビタミン剤、抗菌薬など)外用(抗菌薬など)*頭皮にも使いやすいローションタイプの外用もございます。

*ニキビに似た症状でも頭皮湿疹などの病気である可能性も考えられます。
頭皮の湿疹には、フケや臭いを伴う脂漏性湿疹やアレルギーなどによってできる接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アテローム(おでき)などがあります。症状によっては、頭皮全体に大量のできものが発生することもあります。そうなりますと治療も変わってきますで気になる症状がある方は、専門医の受診をおすすめします。

2020年3月13日11:43 AM

いよいよスギ花粉シーズン到来!

日中の日差しがだんだんと暖かくなり、春の訪れももうすぐですね♪
春の陽気に誘われて、お出かけする機会も増える時期ですが、
花粉症の方にとってはつらいシーズンの到来でもあります。

近畿地方では、早くもスギ花粉が本格的に飛び始め,
当院でも、2月上旬より花粉症対策のために受診される方が増えています。

今年の近畿地方のスギ花粉は、前年度より飛散量は少なく、ピークは3月中旬頃まで続くと予測されています。
また、スギ花粉が終わる頃にヒノキ花粉のピークが始まり、4月中旬頃までは注意が必要です。
花粉症の方は、日々の花粉情報もチェックし,外出の際はマスクやメガネを着用して万全に対策しましょう!

花粉症3

ここ数年の間に新しい抗アレルギー剤も増え、選択肢の幅が広がりました。
すでに薬を使用しているけれど効果が今ひとつ実感できない方、
副作用で眠気がでてお困りの方などいらっしゃいましたら、
ぜひお気軽にご相談ください。

当院は予約制ではないため、連休の前後で混み具合が多少変わりますが、
平日は11:00〜12:00、15:00〜17:00の時間帯が比較的空いており
今現在は来院〜約30分程でご案内しています。
また、仕事や学校で平日時間がない方へ、
土曜、日曜の午前(10:00〜13:00)も診察しております。

つらい症状を長引かせないために、対策がまだの方はどうぞお急ぎくださいね。

 

2020年2月27日12:03 PM

蜂窩織炎

蜂窩織炎:皮膚の下から深い皮下組織まで炎症が及ぶ細菌感染。人にうつる心配はいりません。

【原因/症状】

擦り傷や虫刺されなどの傷、アトピーや湿疹、とびひや水虫などでバリア機能が失われるとそこから細菌が侵入して感染します。原因菌は溶連菌と黄色ブドウ球菌の二種類が一般的です。

  • 皮膚が赤く腫れる
  • 熱感(触ると熱い
  • 触ると痛い
  • 皮膚の周囲とはっきりとした境界がないことが特徴です

特に下肢に発症しやすい(特に膝から下の部分や足の甲、足の裏などに生じますが体のどの部分にも発症します。)

【治療】

  • 抗菌薬での治療が有効です(内服、点滴
  • 状態によっては、安静と治療のため入院が必要になってきます。(入院施設の整った病院へのご紹介をさせていただきます。)

*症状に気づかれましたら早めに、お時間に余裕をもってお越しください。

 

 

2020年2月20日3:52 PM

お肌のトラブルから美容のお悩みまで、
いつでもお気軽にご相談ください。

〒604-0861
京都市中京区烏丸通丸太町下る大倉町201
パレスサイドビル2階

からすま丸太町皮フ科クリニック

お電話でのお問い合わせは075-221-8235

診療カレンダー
診療時間
10:00~13:00 診療中 診療中 診療中 診療中 診療中 診療中 診療中
15:00~18:30 診療中 診療中 診療中 診療中 診療中    

※受付は診療開始時刻の15分前より開始いたします。
(午前9:45~/午後14:45~)
※祝日は休診