足の爪、正しく切れていますか?
・爪を切った後に歩くと爪先が痛む。
・爪が伸びてくると皮膚へ食い込んで痛む。
・爪が隣の指の皮膚に当たって傷つき痛む。
・爪の形が内側へ丸く変形して歩くと爪先が痛む。
皆様のなかに、このような症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか?
これらは間違った爪の切り方から引き起こされている可能性があります。
爪の角を短く落としてしまうと、むき出しになった皮膚が少しずつ盛り上がってしまい、後から生えて来た爪がその部分を刺激して痛みが出てしまいます。
当たって痛いからとさらに角を切り落としてしまうと、伸びてきたところでまた皮膚が刺激を受けて痛み出す…
この繰り返しが陥入爪や巻き爪になる大きな原因です。
一度爪のトラブルを起こしてしまうと、治すのにも時間がかかります。
トラブルを招く前に足の爪の正しい切り方を覚えて、予防につなげていきましょう。
《正しい足の親指の爪の切り方》
◎できるだけ入浴後、爪が柔らかい時に切りましょう。
◎爪が割れないように端から少しずつ切りましょう。
◎爪の先端が四角い形になるように切りましょう。
◎爪の先端が親指と同じ長さになるように切りましょう。
◎爪の両角を短く切り落とさないよう注意しましょう。
また、足の爪に負担のない靴選びも大切です。
圧迫の少ない、ご自身の足の形にあったものを選びましょう。
◎当院では、足の親指の巻き爪に対して、自費診療で矯正器具(巻き爪マイスター)を用いた矯正治療も行っております。
ご質問などございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
2020年9月26日1:27 PM秋のアレルギー
少しだけ朝晩が秋らしさを感じるようになりました。
秋の花粉症
秋の花粉症の原因として多いのは、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど草の花粉です。
ブタクサとヨモギはキク科、カナムグラはアサ科の植物。
これら草の花粉は、スギやヒノキのような樹木の花粉と違って遠くまで飛ぶことはなく、 飛距離はせいぜい数メートルですが、ごくごく身近なところにあるため、うっかり近づいてしまうと花粉を浴びてしまいます。
ブタクサは秋の花粉症の代表的な植物です。(1961年に日本で最初に報告された花粉症はスギではなくブタクサです)
ブタクサの花粉は午前中に飛散します。
秋花粉の飛散期間
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉が飛散する期間は、8月から10月
秋はハウスダストも増える季節
家の中で症状が強くなるような場合は、花粉症ではなくハウスダストの可能性もあります。
ハウスダストには、室内のホコリやダニ(死骸も)、ペットの毛、人の髪の毛、フケ、カビなどが含まれます。
夏の暑い時期に繁殖するダニは、秋になると死んでしまいますが、その死骸は小さく非常に軽いので、人の動きや空気の流れによって舞いあがります。
それがアレルギー症状を引き起こす原因になります。(鼻水、目のかゆみ、皮膚のかゆみなど)
◇治療◇
・症状に合わせて内服、点眼、点鼻薬を処方します。(皮膚科でも点眼・点鼻薬の処方が可能です)
・アレルギー検査も行っていますので、お気軽にご相談ください。
秋はダニアレルギーにご注意を!
まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、いつの間にかセミの声も聞こえなくなり、少しずつ秋の気配を感じる季節となりましたね。
秋になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、喘息などのアレルギー症状がでてつらい…
このような場合、まず秋の花粉を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
もちろん花粉症も増える時期ですが、もう一つ、秋こそ注意して頂きたいのが「ダニアレルギー」です。
ダニアレルギーと聞くと1年中あるイメージですが、夏~秋にかけてダニアレルゲン量が増えることがわかっています。
◆秋にダニアレルギーが増える理由◆
ダニアレルギーは、生きているダニではなく、その死がい、フンが原因となります。
ダニは梅雨時~夏にかけて発生のピークを迎え、夏の終わりに死んでいきます。
秋にダニアレルギーが発症しやすくなるのは、夏に大量のダニが出したフンとその死がいが増えるためです。
また、涼しくなって湿度が下がることで、フンや死がいは乾燥して粉々になり舞い上がります。それらを吸引することでアレルギーを引き起こしてしまいます。
◆ダニアレルギーの症状◆
・アレルギー性鼻炎:くしゃみ、鼻水、鼻づまり
・アレルギー性結膜炎:目のかゆみ、充血、ゴロゴロする違和感
これらに加えて、
・喘息:咳、息苦しさなど
・アトピー性皮膚炎:皮膚のかゆみ、湿疹など
を引きおこすことがあります。
◆ダニ対策◆
《寝具》
家のなかで最も対策が必要なのが寝具です。
まずはダニのフン、死がいを除去することが重要です。
可能なら布団の丸洗い洗濯をしたり、こまめに掃除機をかけることがオススメです。
布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機はダニを死滅させるには有効ですが、その後に掃除機をかけることもセットで行いましょう。
また、防ダニ機能やアレルギー対策を施した布団を使用するのもよいでしょう。
《掃除》
ダニはヒトの角質片やフケ、カビ、ホコリなどをエサにしているため、
掃除機を使って部屋の掃除をこまめにしましょう。
《換気》
室内の温度や湿度が上がり過ぎないよう、室内から押し入れ、クローゼットまで定期的に換気をしましょう。
空気清浄機を使うと、空気中のホコリなどの浮遊物も除去することができます。
この時期にアレルギー症状が悪化してしまう方へ、
ダニアレルギーか、それとも花粉など他に原因があるのかを調べるために、当院では血液検査も実施しています。
もしアレルギーがあった場合、薬の使用、生活の工夫で症状の改善に役立てることができます。
お困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
~足の水虫薬の正しい使い方~
水虫の原因となる白癬菌は、高温多湿を好むため夏に活動が活発となり、
水ぶくれや皮めくれ、かゆみ、ただれなどの症状の出る方が増えます。
病院で水虫と診断され、適したお薬を使い始めると一旦症状は改善します。
しかし、良くなってお薬を止めたら再発したり、毎年同じ時期に症状が出てお困りの方もいらっしゃいます。
水虫薬は、正しく使えば完治も可能です。
そこで、今回は正しいお薬の使い方についてご紹介します。
塗り薬には、主に軟膏とクリームがあり、症状によって使い分けをします。
クリーム→伸びがよく、角質層によく浸透します。
軟膏 →刺激が少なく、皮膚を保護する働きがあります。ただれ、ひび割れがある時に適しています。
◇◆ぬり方のポイント◆◇
・1日1回必ず塗る。
塗るタイミングを決めて、毎日必ず塗る習慣をつけましょう。
・入浴後が効果的!
大人の場合、片足に対して、チューブから人差し指の先~第1関節まで出した量(0.5g)が適量です。
目安として、両足なら10gのチューブ1本が10日でなくなります。
白癬菌は症状のない所にも潜んでいるため、普段靴で覆われている部分に薄くまんべんなく塗るのがポイントです。指の間、爪のまわりなども丁寧に塗りましょう。
・症状がよくなっても自己判断で中止しない。
足の裏の場合、白癬菌がすむ角質層がはがれ落ち、新しい角質層と入れ替わるまでに3カ月かかるといわれています。
そのため、完治させるには角質層の菌を追い出すまで薬を塗り続ける必要があります。
医師の指示がある間は、薬を切らさずに塗り続けましょう。
マンゴー皮膚炎
マンゴ―の美味しい時期ですね♡
マンゴーはウルシ科の植物であるため、「ウルシオール」と似た成分である「カルドール」や「マンゴール」が含まれています。これがかぶれ成分!漆の成分「ウルシオール」は、アレルギーではない人でもかぶれを起こす可能性がある成分です。
そのため、接触によって皮膚炎を起こす可能性があります。
マンゴーの主要アレルゲンであるカルドールは主にマンゴーの果皮の部分に含まれていますが、果肉にも少量存在します。
ウルシ科の植物は、マンゴーの他、カシューナッツやピスタチオがありますので、これらの植物でもアレルギー症状がでる可能性があります。
また、ウルシ科の植物はイチョウ科の植物と交差抗原性がありますので、銀杏(ぎんなん)にも注意が必要です。
その他には「ラテックス」という物質にも似ている成分がマンゴーには含まれています。なのでマンゴーを食べるとラテックスアレルギーが起こることが確認されています。
【交差抗原性とは】
アレルギーの原因物質であるアレルゲンとなるものには、食べものやその他にもさまざまな物質があります。
その中には、アレルゲンのタンパク質の構造がよく似ているものがあります。
アレルギー反応は、アレルゲンへの過剰な免疫反応によって引き起こされる病気ですが、これらの構造が似たタンパク質に対しても免疫細胞が間違って異物とみなしアレルギー症状を起こしてしまうことがあるんです。
この性質のことを「交差抗原性」や「交差性」、「交差反応性」と言い、また、このような反応のことを「交差反応」と言います。
【症状は】
マンゴーアレルギーが引き起こされやすいのは、皮をむく時や口に入れた時。マンゴーを食べてから1〜2日後に、唇やその周辺をはじめ、手指や頬、耳にまで水泡や紅斑、丘疹などの症状がでることもあります。
場合によっては、前胸部や陰部、頸部にまで症状が及ぶ方、喉の辺りがかゆくなる方などもいらっしゃいます。
遅延型アレルギーですので、すぐに症状がでない場合が多く、接触または摂取後、数時間~2日以上経ってから発症します。
*気になる症状がございましたらご相談ください。
2020年7月17日3:55 PM
手足にできる小さな水ぶくれ「汗疱」について
春~夏にかけて、手のひらや足の裏、手足の指にかゆみを伴う1~2㎜の小さな水疱ができる方が増えています。
次第に皮がむけてカサカサとした肌荒れがおこり、一見水虫にも見える症状ですが、それは汗が原因で起こる「汗疱」の可能性があります。
水ぶくれが破れて皮膚が炎症をおこすと、「汗疱性湿疹」となり、強いかゆみがでます。
この場合、真菌や細菌によるものではないので、他人に感染する心配はありません。
◆原因◆
汗が皮膚の中で詰まってしまうことが原因といわれていますが、詳しいメカニズムは明らかになっていません。
他に、自律神経の失調やストレス、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎と関係があるともいわれています。
普段から手足に汗をかきやすい人がなりやすく、梅雨が始まる初夏、春先や秋口など、季節の変わり目に発症しやすい傾向があります。
◆診断◆
白癬(水虫)、掌蹠膿疱症など、汗疱とよく似た症状の疾患もあるため、
必要があれば顕微鏡で真菌検査を行います。
◆治療◆
《軽症の場合》
症状が軽くて痒みなどがない場合は、2~3週間程度で吸収され、自然に改善することもあります。
《湿疹がある場合》
薬を使用し、症状を抑えます。
・ステロイド外用薬:炎症を抑える。
・抗アレルギー薬:かゆみを抑える。
・尿素系外用薬:皮膚を浸軟させ、汗の排出を促す。
痒くてかきむしってしまうとますます痒みが強くなるため、湿疹がひどくなる前に早めに受診しましょう。
また、水虫と勘違いして市販薬を使用して悪化するケースもありますので、
自己判断で水虫薬を使用される前に一度ご相談ください。
2020年6月30日9:59 AM
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎治療
アトピー性皮膚炎の治療は、①スキンケア ②薬物療法 ③悪化要因の対策の3つが治療の基本となります。正しい治療を行うことで症状をコントロールして、湿疹などの症状が出ない状態にすることができます。
現状のアトピー性皮膚炎の治療は、炎症の程度によって副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)と免疫調整薬のタクロリムス(商品名プロトピック)のつ2の外用薬を用いることが基本です。この他に、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などが用いられます。
現在は「プロアクティブ療法」という治療が主になっています。プロアクティブとは、「先を見越した」「予防的な」という意味で使われているようです。
プロアクティブ療法は症状が治っても、定期的にステロイド薬やタクロリムスを塗ることで、いい状態の皮膚を維持する。というものです。アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすいため、発症を防ぐ治療が行われています。
治療を開始すると、多くの方はすぐに見た目がきれいになります。しかし、目に見えない皮膚の下の炎症は続いていて、この時点で治療をやめてしまうと、すぐに湿疹が再発してしまいます。ですので、ステロイド外用剤でしっかりと皮膚の炎症を抑えたあと、すぐに治療をやめずに、徐々にステロイド外用剤を塗らない日を増やしていくことで、炎症を抑えた状態を維持していきます。
また、よく患者さんからの質問で「ステロイド外用薬の使用で皮膚が黒く(色素沈着(黒ずんだ色調になること)ならないですか?」とあります。これは薬剤の副作用ではなく皮膚の炎症が長く続いたことによるものです。湿疹の治療により改善します。
ステロイド外用薬を長期に使用すると皮膚が薄くなったり、にきびなどの局所的な副作用が出現したりすることがありますが、薬の使用間隔を患者さんの状態に応じて調整しながら減らすことで、このような副作用を回避します。このためにはスキンケアや環境を整えることも大切です。
着実に薬剤を減らしながら湿疹のないお肌を維持できるようにしていきましょう。
2020年6月25日2:50 PM
アトピー性皮膚炎の悪化 ①
自宅待機などが長引きストレスや不安が強まりアトピー性皮膚炎が悪化する方が増えています。
ストレス→脳の自立神経や免疫系の働きを乱す→痒みを促進→悪化
ほかにも悪化の原因となり得る、花粉、黄砂、乾燥‥などなど
症状も年間を通して保湿剤のみで上手くコントロールできている時期もあったり、そうでなかったりですね。
悪化させないためにも早期にケア、治療をオススメします。
ひと昔まで主流の治療法→リアクティブ療法:炎症のある時だけステロイドの外用薬を塗り、状態が良くなったら保湿剤を塗る。を、くり返す。
現在の治療法→プロアクティブ療法:表面の炎症が良くなってもステロイドの強弱を変え回数を減らしながら塗り続け、くすぶっている炎症の鎮静を目指す。
治療薬の一つであるステロイドの外用薬ですが、経過を観ながら症状に合った強さのステロイドを使用し、ランクを下げたり回数を減らしたりすることで、生涯使用するステロイドの外用薬量を減らせると考えられております。
2020年5月20日2:54 PM
マスクによる肌あれ・ニキビ対策
ヒノキ花粉シーズン、そして新型コロナウイルス対策のために、マスクは私たちの生活に欠かせないものとなりました。
毎日長時間マスクを着けていることで、肌荒れやニキビなどでお悩みの方も増えています。
そこで、今回はマスクによる肌トラブルを防ぐ方法についてご紹介します。
《マスクによる肌荒れの原因》
①蒸れ
マスクの内側は、呼気、咳やくしゃみなどに含まれる雑菌が付着してしまいます。
また、呼吸によって温度・湿度ともに高くなっており、常に蒸れた状態となります。
これは雑菌にとって好条件で、どんどん繁殖してしまい、肌あれやニキビを起こす原因となることがあります。
②素材
マスクに使用される素材(主にガーゼ、不織布)が合わず、肌が荒れることがあります。
③摩擦
マスクをすると、どうしても線維と肌がすれます。
摩擦による刺激は肌のバリア機能を低下させてしまいます。
④乾燥
マスクを着用している時は、内側は湿度が保たれています。
しかし、マスクを外すと、外気の湿度が低いために急激に肌に付着していた水分が蒸発してしまいます。
蒸発する時に肌の潤いまで一緒にもっていってしまうため、乾燥が進み、肌あれを招きます。
《マスクによる肌あれを防ぐ方法》
◎刺激の少ないマスクを選ぶ。
一般に、不織布よりガーゼ素材の方が肌にやさしく、肌荒れをおこしにくい傾向にあります。
毎日のお洗濯が難しいようであれば、肌の調子が悪い時だけでもガーゼ素材のマスクをするとよいでしょう。
◎肌に合ったサイズを選ぶ。
サイズが合わないマスクは摩擦もおこりやすくなります。
摩擦によって強い刺激があると、かぶれたり赤みが起きたりと肌あれにつながりますので、合うサイズのものを着用しましょう。
◎マスクにガーゼをはさむ。
不織布マスクは蒸れやすいため、特にガーゼをを挟む方法は効果的です。
また、ガーゼがマスクとの摩擦も防いでくれます。
◎汗をかいたらこまめに拭き取る。
◎スキンケアは敏感肌対応のものを使用する。
◎まめに保湿して皮膚のバリア機能を高める。
マスクが手放せない生活がしばらく続きますが、お肌を守るためにも出来ることから取り入れ、肌への負担を減らしていきましょう。
2020年4月17日11:10 AM手荒れ
手荒れの増加理由!
爆発的な感染拡大をみせている新型コロナウイルスの影響で、頻繁な手洗い、アルコール消毒液の使用回数の増加もひとつの原因になっています。
アルコール消毒液は、アルコール製剤ですので揮発性が高く脱脂作用が強いためバリア機能が低下し水分の保持が難しくなります。そうすると、乾燥して湿疹などのトラブルを起こしてしまいます。
そうは言っても今はしっかり手洗い、消毒をして感染予防をしていかなくてはいけません。
負のスパイラル
湿疹→掻く→悪化→いつまでも湿疹が治らない
負のスパイラルからの脱却
湿疹→保湿又は軟膏など(状態によっては内服薬)を使用→悪化を阻止→きれいになる
手は生活に密接に関わり、お薬を塗ってもすぐに取れてしまいお薬のキープがなかなか難しいため治療効果も見えにくいところですが根気強く治療、ケアをしていくことで改善します。
*手洗い、アルコール消毒後のこまめな保湿。就寝前のたっぷりな保湿(可能ならば綿の手袋もつけてみてはどうでしょうか)
新型コロナウイルスの感染予防に伴い、石けんなどによる手洗いとアルコール消毒液による手指消毒が推進されています。
2020年4月13日12:15 PM
お肌のトラブルから美容のお悩みまで、
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